不妊治療と楽観主義
マーティン・セグリマン著「オプティミストはなぜ成功するのか」という本を読みました。
こちらもkindle unlimitedにあったのですが、どっかのイケイケビジネスマンのドヤ顔自己啓発本かしら、と思って読み始めました笑(我ながら捻くれている)
私の予想は外れて、ちゃんと科学的な実験を重ねてタイトルの意味が論証される本です。
この本のゴールは、「オプティミスト=楽観主義になって、人生大成功を収めようぜ!」ということではなくて、「何か壁にぶち当たった時にどう捉えるか、という思考のクセを把握して、壁にぶち当たっても長く塞ぎ込んでしまわず(うつ病にならず)努力が続けられる思考法を手に入れときましょう」というものです。
オプティミスト絶対主義ではなく、オプティミストの危険性、逆にペシミスト(悲観主義)のメリットにも触れていて、上手く場面に応じて自分の武器として使えるようにしておこう、という感じです。
まあいわゆる認知療法の話です。認知療法についての本は読んだことがあって、そのときは「ふーん、まあ考え方変えられたらいいよね」ぐらいにサラッと読んでしまいました。
けれどこの本は、
・壁にぶち当たった時になぜその不幸が起こったのか?を自分自身に説明する思考パターンについて(相手のせい?自分のせい?たまたま?ずーっと続く原因?どんなことにも当てはまる普遍的な理由?)
・自分の楽観主義度・悲観主義度のテスト
・思考法を変えるためのワーク
まで掲載してあり、なぜ認知が大切なのか、どんなパターンがあるのか、どう変えていけるのか、の道筋が立てられていて納得して、自分も取り組んでみようか、という気持ちになります。
長く不妊治療やってると、誰しも「私はもうダメだ」という思考に一度は陥ると思います。
けれどダメだった理由を「私」という個人的なもので、且つ「もうダメ」という普遍的で永続的なものとして捉えると立ち直れなくなっちゃうんですね。なるほどなるほど。
また思考を変えるワーク(こういうと胡散臭いけど)をやっていこうと思います。
心の免疫力高めていきましょー
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