チョッちゃんが行くわよ
読書記録です📕
この前読んだ「窓際のトットちゃん」の著者 黒柳徹子さんのお母様 黒柳朝さんが書かれた自伝的なエッセイ「チョっちゃんが行くわよ」を読みました。
知らなかったのですが「チョッちゃん」というタイトルでNHKで朝ドラにもなっていたそうです。
戦前から戦後からの話で、疎開したり夫が出征したり子どもが死んでしまったり、波瀾万丈です。
けれど一貫して悲壮感はありません。
この本を読んでの感想は人それぞれだと思いますが、私は「愛されて豊かに育った育ちの良い方の一生だな」、という感想でした。
困難に直面したとき絶望しない、楽観的であり続けるってもちろんその人の特性もあるけど、幼少期の環境が大きいと個人的には思います。
貧しかったり殺伐とした環境だとどうしようもない理不尽とか絶望を味わってたりして、努力でどうにかなると思えない、という思考の癖がつきがちになると思います。(先日読んだ本の受け売りでもあります)
この本の黒柳朝さんはそういった絶望感が一切ないんですよね。
クリスチャンであることも関係しているのかもしれませんが、昭和初期の時代に女の子を東京に進学させる経済的余裕と考え方をもったお医者様のお父様の家で伸び伸びと不自由なく育つ、というのは人格形成に大きく影響を与えているように思いました。
あと音楽の喜びとか、コレクションの喜びとかにも触れられていて、あー豊かな生き方の人だな、という印象。
素敵な生き方をしている憧れのおばあさんとお茶をした後、みたいな読後感です☕️
ぜひ一度読んでみてください!