daikiho’s blog

不妊治療、本の感想、宝塚、日々思うことなど・・

出生前診断

賛否両論、というかめちゃくちゃ叩かれそうなことを書いてみます…

 

 

羊水検査を受けようか迷いました。染色体異常の有無を確認するものです。

私たち夫婦は結局受けなかったのだけど。

 

 

費用3万円くらいのクアトロ検査という染色体異常の確率を調べる血液検査を受けようか迷ってモタモタしている間に18週になり、検診で産院の先生に相談したら「今からクアトロ検査受けても意味ないよ、受けるなら羊水検査をすぐに受けるか考えてください」と言われました。

 

私は自分自身のことを、不妊治療で授かって、31歳で高齢出産でもないけど若くもない、といった認識で、赤ちゃんが健康に生まれてきてくれるかなぁと正直不安がありました。

診断結果によってじゃあ諦める!とも言い切るほどの決心もないけど、どういう検査があってどんな確率で分かるのか、ぐらいはまず知りたいと思いました。

 

産院の先生は、まだそんな確率が高くなる年齢でもないし、みんな受けないよ?みたいな感じ。

 

けど不妊もみんながなるわけじゃないけど、私はそうだったし、染色体異常も確率がどうであれ起こるときは起こる。

 

出生前診断は優生思想!障害者差別!」という意見もあると思います。

 

「例えどんな子が生まれても愛し育てる自信がある!」と思えるのは素晴らしい、本当に立派だと思います。そう思える人はそれでいいと思う。

けど生まれたら、どんな子でも育てないといけない。誰も代わりには育ててくれない。責任を感じるから、安易に、何とかなるよ、と思えない。育てていけるか、自分の死後どうなるのかと不安に思う。

 

ダウン症などの染色体異常がなくても、生まれてからわかる障害もあるし、後天的に障害を持つことだってある、という意見もあると思います。

 

それももちろんそうです。

でもだからといって生まれる前に分かるリスクについてまずは知りたいと思うのはそんなに悪いことなんでしょうか。

 

産院の先生に出生前診断のことについてきいたら、ちょっと責められるような雰囲気だったので色々考えてしまいました…。(私の被害妄想かもしれませんが)

 

結局悩んで夫とも話し合って、やっぱり検査結果が出たときに、判断ができないだろうと、羊水検査は受けませんでした。

 

どんな子どもがうまれてきても、検査を受けても受けなくても、後悔するのかもしれない。答えなんて出ないのかもしれない。気持ちが変わるのかもしれない。

 

分からないけれど、自分のお腹で育てている妊婦が、知りたいと思うことくらいは、寛容に対応して欲しいなーと私は思いました。

 

何にも検査しないと心に決めて出産を迎えることだけが素晴らしい、ってことはないのでは、と今の私は思うのでした。