daikiho’s blog

不妊治療、本の感想、宝塚、日々思うことなど・・

僕の狂ったフェミ彼女

こんにちは😃daikihoです

読んだ本の感想や、子育て、宝塚観劇記録、日々の雑記など‥気ままに書いております。

 

 

今回は読書記録です📕

 

ミン・ジヒョン著「僕の狂ったフェミ彼女」を読みました。

 

 

あらすじ

主人公のスンジュンは、4年前に別れた大好きだった彼女に再会したが、その彼女はフェミニストになっていました。彼女を「元の女らしい普通の女性」にして結婚すべく奔走する、といった話。

 

 

ストーリーは、女性の生きづらさへの無理解や、フェミニストに向けられる憎悪から発せられるスンジュンの何気ない言動に彼女がいちいちキレる、というやりとりが永遠に続く感じです。

 

 

男性や、女性の生きづらさに自覚的でない女性(家父長制を内面化してしまって、女として生きるとはこんなもんだろって感覚の人)には、なんて鬱陶しい、めんどくさい、と感じるのかも。

 

 

 

彼女の反論は、女性である私にとっては至極真っ当なのですが、スンジュンは、「男だって辛い」、とか、「世の中そんな簡単には変わらない」、とか、そんな言葉を投げかけるだけでずーっと平行線です。

 

 

女性を「女性」としてではなく、ただ人間として扱えば、そんなに理解は難しくないように感じるのですが、相手の立場にたって考える、ってこんなに難しいことだったっけな?という気持ちにさせられます。

でも多分現実の世の中の、フェミニストをみる目ってスンジュンのような無関心か冷笑的なものが大半なのでしょうね。

 

 

そしてこの本を手に取るような人たちは、きっと何かしらジェンダーフェミニズムに関心のある人で、本当にこの本を読んでほしいと思う人たちには、なかなか届かないのだろうなぁー…と厳しい現実にクラクラしてしまいます。

 

 

ロマンティックなラブコメ、ではないのですが、テンポが良く、するする読めるので、主人公スンジュンの言動をどう感じるのか、ということを通して、ジェンダーフェミニズムに自分はどんな視線を向けているのか、改めて考えるのに良い本かと思いました📕